聖人カレンダー
1月10日 聖ウィルヘルモ大司教
?-1209年
ウィルヘルモは、フランスの由緒ある貴族の家に生まれた。幼少のころから、司祭である伯父から教育を受け、信仰深く育てられた。青年期にすべてを捨てて司祭となり、教区の司牧に力を尽くした。
その後、修道者の道を志すことを決意し、トラピスト修道会に入会した。彼の謙遜で信仰深い行いは共同体からも尊敬され、修道院長に選ばれた。ブルジュの大司教が亡くなったときには、その後任に選ばれた。司教になってからも、よりキリストに従った生き方をし、教区や聖職者を導いた。
当時、フランスではアルビ派(カタリ派)の異端説が広まっていた。(この説によると、神には善と悪の神がおり、霊魂には善神が宿っているが、肉体には悪神が宿っている。だから自殺することで霊魂を解放することが善の行いであるというものであった。)ウィルヘルモはこのような異端説と闘い続け、正当な信仰に信徒たちを導いた。