聖人カレンダー
2月8日 聖ジュゼッピーナ・バキータおとめ
1868年-1947年
聖ジュゼッピーナ・バキータは、スーダン、オルゴッサ村の有力者の家庭に生まれた。7歳のとき誘拐され、奴隷として5度も売買された。暴力を受ける過酷な日々を送り、体には60ヵ所もの傷があったという。この体験が彼女の心に深い傷を与え、彼女は自分の名前を忘れてしまった。そのため、他の奴隷たちからバキータと名付けられた。「バキータ」とは、「幸運」という意味である。
バギータが16歳のとき、スーダンの領事だった、イタリア人のカッリスト・レニャーニが、彼女をあたたかく迎え、自由を与えた。彼は、友人のアウグスト・ミキエーリにバキータを託し、ミキエーリは娘の乳母として彼女をイタリアに連れて行った。バキータは、ヴェネツィアでカノッサ修道女会を知り、洗礼を受け、1893年に修道会に入ることを決心した。
ヴェローナの北東にあるスキーオに移り、料理や縫い物をして共同体に奉仕した。やさしく、穏やかで、いつもほほえんでいた彼女は、皆に愛された。後に自伝を公にしたことで、彼女の徳の高さはイタリア中に知れ渡った。
晩年、病に苦しんだが、「主のみ旨のままに」とすべてを受け止め、1947年2月8日に、亡くなった。2000年10月1日に教皇ヨハネ・パウロ2世によって、列聖された。