聖人カレンダー
4月3日 聖シクストゥス1世教皇
在位115?~125?
この時代、教皇はギリシア語の名前を付けるのが通常だった。「シクストゥス」という名は「第6番目」という意味で、聖ペトロの次の教皇から数えて6番目にあたるのでこう呼ばれたのかもしれない。また、ギリシア語の同じ音で「ひげを剃った」という意味もある。彼の時代、ローマ人の間ではひげをたくわえるのがはやっていたので、彼の特徴としてこの名がついたのかもしれない。
当時、キリスト信者たちは厳しい迫害を受けていた。教皇になれば、殉教が待っていることは間違いなかった。こういう状況の中で、教皇となったシクストゥス1世は勇気ある人である。彼は典礼に力を入れ、司祭が感謝の賛歌を唱えるとき、全信徒が司祭と一緒に唱えるべきであると主張した。教皇として10年間を治め、127年に殉教したと言われている。