聖人カレンダー
10月12日 聖ウィルフリド司教
634年-709年
ウィルフリドは、ノーサブリアの領主の家に生まれ、リンディスファーンに学び、その後ノーサブリアの王女の援助でローマで勉学を続け、司祭となった。ノーサブリアは、ケルト教会のキリスト教国であった。ケルト教会とローマ教会は、復活祭の日についても異なる意見を持っていたため、663年に復活祭の日を制定するウィットビーの教会会議が開かれた。ウィルフリドは、ローマ教会の復活祭を決める方法は、聖ペトロから出ているものだと主張して、ローマの習慣を認めさせた。その後ヨークの司教に任命されると、カンタベリーの大司教と意見が対立し、追放された。ローマ教皇によって司教に戻ったが、再びその地位を追われた。最後にヘクサムの司教になり、亡くなるまでその務めを全うした。