聖人カレンダー
10月13日 聖エドワード王
1003年-1066年
エドワードは、イングランド王、エゼルレッド2世の子として生まれた。1013年に、イングランドがデーン人カヌートによって征服されたため、エドワード王子は亡命して、フライとノルマンディで教育を受けた。
1042年、エドワードは、デーン人を撃退したイングランドの国民からイングランド王として迎えられ、即位した。王は、人びとの間にカトリックの信仰を広め、教会・修道院を建て直したりした。またイングランドの教会とローマ教皇との関係改善に務め、教皇レオ9世のもとでの教会会議に司教を派遣したり、教皇使節を受け入れたりした。政治的にも、慈善事業など国家の再建に力を注ぎ、善政を行った。王は、慈悲深く、祈りの精神を大切にし、いつも罪を悔い、ゆるしの秘跡を熱心に受けたので、「告解王」と呼ばれた。ロンドンにあるウェストミンスター寺院はエドワードが建てたもので、イギリス王の戴冠式の場となり、歴代の王の墓所となっている。