聖人カレンダー
11月24日 聖アンデレ・ジュン・ラク司祭と同志殉教者
17-19世紀
彼らは1625年から1886年にかけて、ベトナムで殉教した117人である。そのうち96人がベトナム人司祭、カテキスタ、第3会員で、その他外国人の21人は、ドミニコ会やパリ・ミッション会の司教、司祭だった。
スペイン人のドミニコ会士、イグナチオ・デルカド司教とドミニコ・エナレス司教は50年間ベトナムで働き、逮捕された。監禁された後、飢えと渇きに苦しみ、1838年、斬首された。
アンデレ・ジュン・ラク司祭は、1795年にベトナム北部のバックニン省で生まれた。異教徒の貧しい家庭で育ち、12歳のときハノイ市に家族とともに移り住んだ。そこでカテキスタと出会い、信仰教育を受けた彼は自らもカテキスタとなり、1823年に司祭に叙階された。国王による迫害のもと、彼は何度か捕らえられたが、信徒たちが集めた献金を王に献上し、解放された。多くの人に洗礼を授け、教区司祭として信徒を励まし司牧していたが、1839年に捕らえられた。激しい拷問を受け、12月21日に斬首された。
ベトナムでの信徒に対する拷問は残酷で、1847年に殉教した信徒17人のなかには、9歳の子どももいた。
117人は、1900年にレオ13世、1906年と1909年にピオ10世、1951年に教皇ピオ12世よって4回にわたって列福され、1988年6月19日に教皇ヨハネ・パウロ2世よってローマにおいて全員が列聖された。