聖人カレンダー
12月16日 聖アーデルハイト
931年ごろ-999年
アーデルハイトは、フランス、ブルゴーニュのブルグンド王ルドルフの娘として生まれた。937年にイタリア王ロータル2世と結婚したが、不幸にも王は毒殺された。アーデルハイトは、夫を毒殺した者の息子と結婚するよう強要されたが、拒否したために城の中に幽閉された。しかし、951年にドイツの皇帝オットー1世がイタリア遠征に勝利したことで、彼女は解放された。
彼女はオットー1世と結婚し、962年に皇帝とともに教皇ヨハネ12世から戴冠を受けた。皇帝の死後、息子が地位を継いでオットー2世となるが、彼との間に緊張関係が生じ、アーデルハイトは追放された。しばらくして息子オットー2世は謝罪し、彼女は再び国に戻れることとなったが、彼の死後またもや追放された。しかし、マインツ大司教の援助で、彼女は孫オットー3世の後見人となった。
アーデルハイトは多くの苦しみにあっても、神に対する信頼を決して捨てることはなかった。当時、修道会では改革の波が起こり、クリュニー修道院改革の影響のもとに、彼女も修道院をアルサスに創設し、そこで余生を神のためにささげた。