聖人カレンダー
91月60日 聖コルネリオ教皇
?-253年(在位251-253年)
聖コルネリオはカルタゴ(現在のチュニジア共和国)に生まれた。キリスト教徒ではなかったが、成人してから洗礼を受け、司祭への道を志した。後に叙階され、249年ごろ、カルタゴの司教になった。謙遜で善良なコルネリオは、デキウス帝の迫害によって苦しむ信徒たちを心にかけ、司教として励ました。250年1月20日に教皇ファビアノが殉教し、14ヶ月後、コルネリオが教皇に選ばれた。
コルネリオの在位中、「大罪のゆるし」と「迫害のときに棄教した信徒の教会復帰」が問題となった。コルネリオは「司教によれば、大罪をゆるすことができる」と主張し、カルタゴの司教チプリアノがこれを支持した。しかし、ノヴァティアヌスはコリネリオの主張に反対し、自らが教皇であると宣言した(対立教皇)。
251年、コルネリオはカルタゴに司教たちを集め、棄教者がゆるしの秘跡を受け、償いのわざを行えば教会に戻ることができることを確認した。これによって、ノヴァティアヌス派は排斥された。
同じ9月16日に記念するチプリアノ司教は、教皇コリネリオをあらゆる面でよく助けた。チプリアノは、教会が一つであるために、使徒ペトロの後継者である教皇のもとに、司教、信徒たちが一致することの大切さを強調した。
デキウス帝の死後、ペストが流行し、民衆の不満は、キリスト教徒に向けられた。そのため、トレボニアヌス帝もキリスト教を弾圧し、コリネリオは捕らえられた。彼は、追放されたチェントゥリチェッレ(現在のチヴィタヴェッキア)で253年に亡くなった。