home>祈り>マルコで祈る

マルコで祈る

→ INDEX-6 (マルコ3.13~ )         → INDEX-5 (マルコ2.20~3.6)

→ INDEX-4 (マルコ1.4~20)         → INDEX-3 (マルコ1.21~38)

→ INDEX-2 (マルコ1.40~2.9)        → INDEX-1 (マルコ2.10~19 )


雪柳



小舟

マルコ3.9

 

木でできている—十字架も同じだ—この舟は、荒波に飲み込まれることなく、
生命を安全に運ぶ。
深淵から救うだけでなく、それを横切り向こう岸まで渡る。

ノアもかつて、人間と動物を死から救い出したのだった(創世6.13以下)。
つまりこの舟は、
世の悪のまっただ中を横切っていく教会、
人間を神が約束された地へと運ぶ教会のイメージである。
弟子たちは最初から、自分たちの舟を捨ててきた(1.20)
そして今、新しい舟に乗っている。

ときにはイエスが眠っていることも、舟の上にいないこともある。
だがほんとうに眠っているのは、弟子たちの信仰のほうだ。
小舟は、波にほんろうされる小さな舟。
それは主イエスと神の国と似ている。
地上のどの種よりも小さいもの、
だがそこにいてもイエスは落胆しない。
イエスの霊が、
つまり貧しさと人々に仕えること、そして世の中で小さな者であることが、
そこでのびやかに息づいている。
そしてすべての人に温かさと生命を与える。



『思い起こし、物語れ』上 より


▲ページのトップへ