星は、いつも ひかっていました
あの、“聖夜(よる)”とおなじように
星は いつも 知らせていました
あの時 異国の旅人をみちびいたように
千を二つ数えるほど 時が流れたきょうも
星は 告げています
“きょう 神の御子(おんこ)が 生まれました”と
あの時 羊飼いたちを驚かせた天使は
あれからずっと いいつづけています
“あの方が あなたに話しかけておられます
耳を傾けてください”
“あの方が待っていらっしゃるこの道を おあるきなさい”
“あの方は ふしぎな水をもっておられます
生命(いのち)の泉から汲んだ水です それを おのみなさい”と
何人の人の心が この声をとらえたでしょうか
情報が 夜空の花火のように飛びかう中で
その向こうに光る星を見つけた人は
“さいわいな人”です
それは あなたを 永遠の港にみちびく星だからです
その星は 澄んだ心で見なければ 見えないのかもしれません
“しずけき真夜中 星はひかり
救いの御子(みこ)は 生(あ)れませり”
キリストご降誕のミサが はじまっているのです
新しい年を 祝福するために
神の代理者は 祝福の手を あげるのです
“馬ぶねにねむる 幼な子”にかわって